薙刀が面白いという話はしましたっけ?
ちょっと前から薙刀(なぎなた)を趣味としてやってるんですが、わりと面白いので誰かに伝えたい。
あまり公にしてなかったんですが趣味は薙刀です。今日は体育の日にて体験会とかやってて賑やか。
なぎなたって…何?
wikipediaにしっくりくる、いい感じにまとまった文章がなかったのでまとめます。
『なぎなた』は長い柄の先に短い刀がついた武器ですね。槍に似てます。特徴は柄が長いので遠心力とかテコの原理でそこまで力を入れずにものを切断できることです(後は単純にリーチが長い)。戦において集団戦闘や鉄砲が好まれるようになってからは振り回す必要がある薙刀は流行らなくなってしまったようです。その後は婦女子や僧侶の武道として現代に受け継がれてきた、という感じでしょうか。
何するの?
ざっくり言うと、“形”と“試合”です。“形”は空手のみたいなイメージです。決められた形で演技を行います。“仕掛け応じ”という二人組で技を掛け合うような形式で進むのが独特なところです。“試合”はまさに剣道のイメージです。防具をつけてお互い打ちあうような。このあたりはもう漫画の『あさひなぐ』を読めば一発ですね。
普通にスポ根ものとして超王道で激アツ展開で面白い。読んだことない人は読んでほしい。
一般には女性の武道というイメージがありますが、まぁだいたいその通りで競技人口としては圧倒的に女性が多いです。ただ薙刀といえば弁慶が使っていた武器としても有名で男性の競技者もいます(俺もその一人になります)。大きな大学とかには男子の薙刀部もありますよね多分。
何で薙刀にしたの?
趣味としてやっているスポーツがなくて始めたのですが、マイナースポーツではあるので「何で薙刀?」と聞かれることはよくあります。理由はたくさんあるので広いところも含めて箇条書きであげると、
- とりあえず武道に興味があった(集中力がとにかくなくて、精神が舐め腐っているので叩き直したかった)
- 何でもチームが必要な競技だと始めにくかった(フットサルとか結構興味あったけど)
- 運動神経とか筋力に自信がなく、それでもそこそこできそうなスポーツが良かった
- 剣道や空手・柔道とかだと経験者の層が厚すぎて初心者に入りにくい雰囲気があった
- 試合にも出てみたかった(学生の時、あまりスポーツ系ではなかったので)
- youtubeとかで試合見たことがあってわりと印象に残っていた(剣道VS薙刀のやつ)
- 自分の身丈より長い道具を振り回すという非日常的体験
みたいなところでしょうか。
実際にやってみてどうよ?
毎週土曜日でまったりやっています。なかなか奥深いのと、少しづつ上手くなっていくのが面白いですね(なんでもそうだと思いますが)。
特に面白みを感じるのは下記。
攻め・守りのバリエーションが非常に多いこと
試合で使えるのはある程度限定されますが、構えが上段・中段・下段とあってそれが左右で使えます。あと剣道との違いで大きいのが“スネ”が攻撃対象に入ること。これで一気に自由度が高くなっている一方で、判定は形が決まっていないと一本にならないので難しい。
老若男女であまり優劣が決まらないこと
稽古は小学生(低学年)からご年配の方まで一緒にやります。練習試合でもそういう方と当たりますが、わりとボコボコにやられてあっさり負けます。
あと、自分が運動神経悪いという認識があってあまりスポーツやってなかったんですが、ちゃんと練習すれば上手くなるんだなという実感ができたのは大きかったかな。スポーツが苦手・学生時代やってなかったけどなんかやってみたい人。いわゆる体育会系っぽさに苦手意識がある人にもオススメしたい。
どうやって始めるの?何が必要なの?
とりあえず見学に行きましょう。ちなみに俺はここに所属しています。
地区連盟でスポーツセンターの武道場や学校の体育館を借りて選ぶときに道場も回ってみたのですが、形もいいけど試合もやりたかった、男性も多かった、雰囲気がちょうどいい感じだったなどの理由からここにしました。
見学では特に何も必要ありません。始めるとすぐに道着が欲しくなります。道着は1万円ちょい。薙刀は最初貸してもらえることが多いと思います。買うとこれも1万ちょい。ちょっと高いのが防具。面・胴・小手・垂れ・スネで8万円くらい。試合はもちろん必須で、これも貸してもらえることが多いと思いますが、マイ防具があった方がテンションが上がるので俺は買いました。
という感じです。あとまだまだマイナースポーツなので薙刀やっているというとキャラが立つとか興味持たれやすいとかあるかもしれない。まぁとにかくみんなやろうぜ!