季節が似合う人にあこがれて

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女性からの恋愛相談にあえて解決を求めるために

これは野暮な話かもしれない。
 
 たまに、女性から恋愛関係の相談を受けることがある。同性の同世代平均よりは確実に女性の友人の数は少ないが、これぐらいの年齢になると男友達は結婚している友人も多いからか、同世代の女性からすると気軽に呼び出せて話を聞いてくれる人畜無害な異性というのは多くないのかもしれない。でもどちらかといえば女性心理には疎い方なのでなんとなく話を聞くだけになってしまう。
  世の通説的には、それで十分でむしろそれが求められている姿勢であって、話を聞くだけでいいものらしい。むしろ、解決策を提示するというのは相談を持ちかけられた側の奢りであって、求められていなし役に立たないものとされている。というかご法度。
 しかし余計なお世話かもしれないが、せっかく相談を受けている分、もうちょっと力になれないのか、彼女が少しでも幸せになれるために何かできないか、といつも考えていて、話を聞くだけ聞いて気を紛らわせることだけでほんとに解決するんだろうかなんて思い、いろいろ試行錯誤をしていた。
その結果得た学び、というか必要なメンタリティだったり、実際に腑に落ちたものをまとめてみた。そこまで誰かの参考になったり良い変化が起こるとは思わないが、同じようなことを考えてしまう、お節介な人の荷が少しでも軽くなればいいなと思う。
 

予防線

いくつか予防線を張っておく。
  • 「いやこれ間違っているでしょ」
別にこれをやっていればOK!相手に好印象だよ!なんて主張では全くない。プロの意見でもないしな。
  • 「内容薄くね?」
よくある「100人の女性と話した結果をまとめました」でもない。そんなに話せる人がいない。10名以下だと思ってください。
  • 「これは完全にモテないやつの発想w」
はい
  • 「文章読みにくいし日本語変だし論理展開おかしい」
はい
  • 「そんなことより、お前は「俺にしとけよ」みたいなこと言った方がいいのでは」
はい、と言いかけたが、そういう気を持つのは相談に乗る姿勢として相手への敬意と真摯さに欠けていると思う、とだけ捨台詞を言っておく。
 

事前勉強

参考になった本

全然たくさん読んでないが、というより一冊だけ良さそうな本を見つけて読んだら大当たりだったので紹介する。
 
『生き抜くための恋愛相談』
生き抜くための恋愛相談

生き抜くための恋愛相談

 

 

 よくあるハウツー本でもない。むしろどちらかというと事例集のようなもの。別に愛の伝道師になりたいわけではないので、いわゆるメンタルのあり方を示したものは対象外にしていた。理論的なもので、それでいて心理学とか生物学みたいなガッチガチな理論だと薀蓄っぽくなりそうなのでそうじゃないものを、と探していたらこれが見つかった。フォーカスが「どうしたら解決できるか」ではなく「なんで悩んでいるのか」にあるのが類似本と圧倒的に違う。感情を排しすぎてなくて、押し付けがましくないのが丁度いい感じでした。思い切り感情が乗った相談事に冷徹に接したり、逆にそれを理解しようとしすぎて自分が同調してしまってなぜか心理的ダメージまで共有して辛くなってしまうのが防げる。
 あと悲観的な、ドツボに嵌りそうな状態の時って大抵こちらのアドバイスが耳に入らなかったりする。そういう時は強引に引き離すのもありかもしれないが、それよりは「相手自身に自分の立場を俯瞰して理解してもらう」のが有効だったりする。これはそんな本。オススメ。
 

わかりみが多かったオススメの漫画を教えてもらって読む

単に「オススメの本おしえて!」だとその人の趣味がわかるのだけど欲しいのはそっちじゃない。(それが知れるのはもちろん嬉しいのだけど)
その人の考える癖が知りたいので「わかりみが多い」ものを教えてもらったりする。映画やドラマ、小説もいいかもしれないが、個人的には映画やドラマは心理描写がわかりづらくて、小説は時間がかかるから漫画が丁度いいと感じている。
 
この辺りをベースとして読んでいるといい感じに一緒に考えていけれる。相手のためになるにあたって知るべきは会話のテクニックとかではない。
 

気の持ちよう

 

恋愛の行く先にできるだけ希望を持ってもらう

とにかく同意する、はこういうときの基本ではあるけど、あえて解決を求めることを考えたときに、彼女の恋愛の行き着く先が「つらいけどそのまま頑張る」というモードになってしまったりしないように心なしか誘導する姿勢が必要。現状維持が最善、ということは多くの場合ではハズレだと思う。
あと「もう友達とワイワイできれば幸せだしそれでいいじゃん!」となってしまうのは清々しいけど、それは解決ではなくぶん投げである。解決には楽な方向でやっていけばいいわけではなく、ちょっとだけつらい瞬間を通過しなくてはいけないこともある。もちろん、ワイワイして、いつの間にかそのままなんとかなってしまうケースも多数あるはずだし大体がそんなものではあるが、それは偶然なんとかなるランダム要素であって解決を求める場合に持っていく先ではない。
 

彼氏の気持ちにはなってはいけないけど、一人の男性としての事実を述べる

限定されたケースだけど、「今の彼が何たらかんたらで微妙」みたいなやつ。意見を求められた時に彼氏の気持ちを正確に答えると敵対してしまう。でも女性の気持ちに同調しても何も起こらないので世の男性の一員という立場をはっきりと持っておくといい感じの距離感が保ったままで居られるし発言に価値が出せる。
 
あとは基本的な相談ごとを受けるときのメンタリティでいればいい。おしまい。
 
 
余談。男性の恋愛相談に対しては打ち手は一択で「女性を紹介する・連れてくる」が最も効果的。どういう結果になるかはわからないがとりあえず解決の一手になる。男は単純である。